
てる

블루 마이 마인드
평균 3.3
スイスの映画だそうです。初めて観たかも。 何やらいくつもの賞に輝き、注目の作品だそうです。 なので、ウォッチリストには入れていたものの、全く忘れていた。だいぶ深い所に埋もれていたのをようやく解消できた。 この作品を一言で表すと、青春映画です。15才という思春期真っ只中の少女の青春。の話かと思っていたら、全然違う方向に終わりを迎えたので、ちょっと驚いている。 思春期の女子をかなりしっかり描いている。この時期ってちょっと悪いことをしているのが楽しい。彼女らの場合、ちょっとではないけど。ドラッグを何種類か持っている。スイスではどこまでが合法なのかわからないが、悪いことをしているのには間違いない。あと、万引きとかね。 この辺の悪いことってどこの国も似たりよったりだ。日本でドラッグを手に入れて、修学旅行のバスの中でやるのはあり得ないけど、酒、タバコ、万引き、セックス、それはどこの国の悪ガキも共通しているのかな。親近感すら感じる。 悪いことをすることによって自分は他の人とは違う、という歪んだ優越感に溺れる。このクラスのほとんどの人が体験していないことを自分はやっている、自分は優れた上位者なのだと錯覚してしまう。 ミアはそういう人に引き摺られて、そちらに踏み込んでしまったように見える。友達が欲しかったのだ。仲間になるには悪いことをするしかないのだ。 そういう子っているよね。悪いことを先導してやる子、彼女の取り巻きになっている子、それぞれがそれぞれの闇を持っている。未熟だからこそ抱える悩みなのだ。 学生って世の中を測るものさしが短い。例えば、優劣とか順位付けだ。成績の順位、運動の不出来、容姿の優劣。その短いものさしで自らを順位付けし、近しい人を友人にし、つるむ。それがスクールカーストと呼ばれるものだ。学生の時はそのスクールカーストが全てなのだ。 ミアはそのスクールカーストの上位にいようとしたのだろうか。それとも悪いことをしている彼女たちなら自分の悩みを共有できると期待したのだろうか。 はじめはレズビアンの話しになるのかと思った。ジアンナとそんな仲になっていくのかと思った。 自分の性がどちらなのかわからない。その何とも悩ましい青臭い悩みが、このブルーマインドというタイトルに相応しいではないか。 でも違った。まさかのファンタジーだった。人魚になるとは思わなんだ。いや、観ていたらそうなってしまうのは気づくが、このリアリティのあるビターな青春物語にTHEファンタジーをぶち込んでくるとは想像できなかった。なので、分かっていても、拒絶する自分がいた。 もしかしたら、人魚になるってのは空想なのでは? という考察をしている人もいた。 たしかに、この作品においてはそちらの方がしっくりくる。足のアザは自傷行為の痕跡で、エラは妄想で、魚を食べたくなるのも思い込み。統合失調症なのかと。 だが、描写を観ると彼女の中で完結しているわけではなさそう。病院に行ってるし、ジアンナとも共有している。しかし、それも幻覚の一部といえば、そういう風にも見える。 そういう考えも面白いかもしれないが、そうであるならば、多少なりとも幻覚だの妄想だのを匂わす描写を入れてるはずだ。そうでないなら、やはり、ミアは人魚に変貌したのだろう。 思春期をすぎ、大人になることによっての変化。子どもから大人になることによって、身体にも変化がある。女性ならば、初潮を迎えることがその変化になるだろう。それによって、大人の仲間入りをする。 そのときの戸惑いや不安。今までに体験することのなかったことが、次々と起こるのだ。ましてや、あの悪いグループにいるなら初めての経験は一際多いだろう。そうやって間違いながら大人になっていく。 だが、ミアはその大人になる身体の変化が人魚になることだった。彼女の戸惑いと不安は大きい。 最後にお母さんに会いたいと言えて、ジアンナにありがとうと言えた。それは今までのつんつんした尖った思春期を脱し、大人の女性に変容した証なのだろう。 子どもから大人になる過程ってのは中々難しい。中にはそこで失敗して拗らせてしまう人もいる。その危なかっしい部分がよく描けていたし、その一時の儚さみたいなのが、人魚に変化していく彼女ととてもリンクしていた。 全然知らないし、聞いたこともないない作品だったけど、中々の掘り出し物だったかも。