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토리와 로키타
평균 3.6
原題も「Tori et Lokita」。 ベルギーのリェージュが舞台。 アフリカ、カメルーンからやって来た16歳のロキタ。 ベナンからやって来た11歳のトリ。 2人は偽りの姉弟として支え合っている。 ビザがないため働けないロキタはドラッグの運び屋の仕事をしながら、さらに危険な仕事に手を出してしまう。 不安定なロキタを支えるまだ学童のトリ。 2人の過酷な運命を描いたストーリーです。 ベルギーの巨匠として知られるダルデンヌ兄弟監督作品だから覚悟はしていた。 相変わらずBGMはなく、姉弟を長回しで追っていく手法。 演技は初めてと言うトリとロキタの切羽詰まった表情も見逃さず淡々と映していく。 ロキタは国の母親に送金しなくてはならない。 ドラッグを売り、わずかな報酬を貯めようとするが、そこには入国の仲介業者へも支払いしなければならない。 ロキタの行く先々に仲介業者フィルマンが待ち構えている。 その上、パニック障害もあるロキタ、時々不安定になるがトリがいつも支えているのです。 トリは聡明ですばしっこい。 学童だから特別に入国ビザもあり、施設で暮らしている。 そんなトリもロキタと一緒にいつか小さな部屋に住み、暮らしたいと願っている。 小さな身体で道路を突然横切ったり、借りた自転車で必死に走り回る姿にはハラハラした。 イタリアンレストランの裏家業でもある麻薬を配達する姿もちゃんと確認や請求もするし、「フォカッチャ、いい?」と抜け目がない。 トリの生きる力はこうして育ってしまうのも複雑だった。 麻薬プラントの仕事をさせられるロキタを探して、闇の施設に侵入するトリ。 2人の出会いが密入国のボートで知り合ったとわかるのが後半に入ってから。 2人で覚えたイタリア民謡の歌のようにトリとロキタの運命が動いていく。 ラストのロキタは衝撃だった。 ダルデンヌ兄弟としてはインパクトが大きい。 危ない仕事をしてお金に追われて生きる移民たちには夢も希望もない。 まだ子どものトリが数年後には闇社会にどっぷり染まりそうな予感もする。 救いようのない彼らに何ができるのか。 多くの移民問題を抱える国々は別の局面に入ったようにも感じる。 世界中にトリやロキタのような未成年がいるはず。 そんな事実を今回も世界中に叩き付けてくれたダルデンヌ兄弟でした。