코멘트
cocoa

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4 years ago

4.0


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아담

영화 ・ 2019

평균 3.6

原題は「Adam」。 珍しく邦題も嫌いじゃないです。 モロッコ、カサブランカの旧市街が舞台。 夫を事故で亡くした未亡人のアブラが 未婚で妊婦のサミアと出会い、出産まで一緒に暮らす。 男社会のイスラムの国で女性の権利など限られている中、懸命に生きる姿を描いたストーリーです。 女性監督のマリヤム・トゥザニが実際にあった…(家族で未婚の妊婦を世話をした)体験に基づいて作られたとか。 静謐な描写が多く、とても引き込まれた作品でした。 イスラム社会では未婚の妊娠や中絶は禁じられている。 今回、出産間近のサミラは仕事も住む場所もなくなり街を彷徨っている。 サミラの背景は詳しく描かれていないが、子どもを産んだら里子に出す覚悟らしい。 母と子だけで暮らすアブラと娘ワルダ。 夫を亡くしてから細々とパン屋を営み暮らしている。 シングルマザーは社会の目もうるさいとは言え、死別の未亡人の立場さえも弱いってどうなの? アブラは表情がとても硬く、娘にかける言葉もどこか淡々としている。 決して冷たいのではなくイスラム社会で暮らす窮屈さや娘の将来を考えての事だろう。 娘ワルダはとっても可愛いし愛嬌があって母思い。 そこに加わった妊婦のサミア。 ワルダと仲良くなり、サミアは手のかかるモロッコのお菓子ルジザ(紐状のパンケーキ)も手作りする。 その後出てくるパンやお菓子の数々が美味しそう。 さて、いよいよ出産したサミラ。 自分では育てないと決め、泣いてもグズっても頑なに触れない。 しかし「アダム」と名付け、母乳を与えてしまうと赤ちゃんに溢れる愛を感じてしまう。 アブラ宅を出ていく前にベッドで授乳をしているサミラの一瞬の選択にはドキッとしたが…。 圧迫して命を奪う事はやめたけど、サミラが何も言わずにアブラ宅を出ていき、その後はわからない。 イスラム社会を知らないと赤ちゃんを連れて田舎に帰ったのかと期待するが。 そんな甘っちょろい宗教ではないと思う。 未婚の母は罰せられて逮捕されるし、産まれた子は「罪の子」として扱われる。 さらに親族からの制裁もあると聞くとサミラたちはどうなるのか。 少なくとも未婚の母を選べる日本や未婚が多いフランスなどとはまったく違うと言うこと。 監督がかつてお世話した未婚の母に向けたオープンレターを読むと、女性の権利が制限された社会での産む性である女性の強さが伝わってきたし、自由を願う気持ちが映画製作に繋がったのかな~。 その反面、現実の厳しさも感じられるし、とても考えさせられた作品でした。