
cocoa

나치는 살아있다
평균 3.5
まず、邦題が秀逸。 ナチスドイツはヒトラーの自殺と敗戦で終わったかのように思われるが、当時の親衛隊の多くが普通に暮らし、地位の高い職にも就いている。 そんな中、アウシュヴィッツ収容所で行われた事を裁判にかけようと奮闘する若手検事を描いたストーリーです。 舞台は1958年のフランクフルト。 当時の若い人は「アウシュヴィッツ」さえも知らないのには驚いた。 あのニュンベルク裁判ですでに裁きは行われたと考える中、若手検事のラドマンは真実と正義を求め捜査をするのです。 それを後押しするのが検事総長のフリッツ・バウアー。 彼自身はユダヤ人で過去に収容所にいた事実もある。 私はどうしても「アイヒマンを追え!…」のフリッツ・バウアーの印象が強いので今作はあくまでもラドマンの上司という存在でちょっと物足りない。 ラドマンは大量の資料から当時の親衛隊の名前を探し出す。 それには記者のグルニクやアウシュヴィッツの生存者シモン、そして一緒に捜査に協力するハラー検事と秘書の女性のスミッチェンの助けが大きかった。 結局、1963年に国内で開始されたアウシュヴィッツ裁判はその後ドイツの転換期となりナチスの徹底排除に繋がったのは成功だろう。 途中でラドマンの父親の正体や記者のグルニクもアウシュヴィッツの監視係として配属されていた事実がわかり、ラドマンは苦悩する。 しかし当時のナチは1000万人、親衛隊は60万人、アウシュヴィッツ駐留が8000人にも及ぶ時代、生きるためには多くの人が関わっていたのは想像できた。 ドイツ(当時は西ドイツ)はアウシュヴィッツの真実を隠していた時代もあるがメルケル元首相の言葉通り「背負っていかなくてはならない史実」と言う習知は大切なことだと思った。 さて、そんなことを思って観た作品だがちょっと恋愛要素が多いかな。 苦悩してお酒に溺れるラドマンの姿も今一つ。 個人的にはこの後作られた「アイヒマンを追え!…」の方が地味だけどフリッツ・バウアーの孤独や影の功績が描かれていて好みの作品でした。