코멘트
2019年234本目は精神科医で作家の帚木蓬生が執筆した小説を原作としました、『閉鎖病棟』。 -------------------------------------------------- まずこの映画のダメなところから言っておかなくてはならなくて、舞台となる精神病院は全く何のリアリティもありません。重篤な病を患った患者が何の拘束もなくあちこちを自由に行き来しており、ワレモノ含めた危険物にも簡単に触ることができます。あげく映画が始まってすぐ、施設のドアには何ら鍵もかかっておらず、屋上にはフェンス1つないことが判明する有り様で、こんなアルカトラズみたいな精神病院があったらホントの意味で閉鎖されてます。 -------------------------------------------------- 心に病を負った患者たちの描き方も実にオーバーでわざとらしく、扱ってる題材の割りに何か無神経だなぁと。結局、登場人物や舞台が単なる箱庭にしかなってないという苛立ちは感じると思います。なんですが、物語の中心にいる主人公3人の人生を描くドラマとしてはかなり心に響くものがあり、見事にマイナス面を相殺してくれました。綾野剛や笑福亭鶴瓶ももちろん良いんですけど、本作の白眉は間違いなく小松菜奈演ずる「ユキ」でしょう。 -------------------------------------------------- 彼女のこれまでの人生は目を背けたくなるほど陰惨・関わった人全てを呪いたくなる凄絶さであり、見るには覚悟が必要です。しかし、そんなユキが初めて支えられ、徐々に心を開いていく「疑似家族」的ストーリーがとにかく涙腺を刺激しまして…小松菜奈も良くこんな難しい役どころにチャレンジしたなぁと感心した次第です。
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