
星ゆたか

미야마츠와 야마시타
평균 3.1
2023.8.28 映画監督集団【5月】の長編デビュー作品。 メディアクリエーターの佐藤雅彦(54年生まれ)さんと。 NHKドラマ演出を行ってきた関友太郎(87年生まれ)さん。 多岐に渡るメディアデサインを手掛ける平瀬謙太朗(86年生まれ)さん。 この三人の共同監督による、オムニバス作品ではない一本の映画。 ちなみに佐藤雅彦さんは99年の「だんご三兄弟」(291.8万枚のヒット)を手掛けたことでも有名。 エキストラ俳優の日常をユニークな視点で演出し見せた。 《地なのか撮影なのか、分からない感じのまんまの》映像で、観客を翻弄しながら進んでいく。 時代劇なら、明らかに主人公の日常と違うから。それは分かるが。 ところが、普通の格好の主人公が撮影が終わった後で、寄った酒場なのかと思っていたら。 あるいは食事に寄った中華料理屋などと思っていたら。 騒然と殺されるドラマが、次の瞬間に展開されビックリさせられる訳だ。 また時にはビヤガーデンの客の場面では。 初めて会った者どうしで。ぎこちない会話をしてたと思ったら。その相手はやはりエキストラの1人で。 本番では“表情”で、その他の背景の、いかにも仲の良い友人を装おった芝居を見せるといった。 制作の裏側の人達の様子を堪能させられました。 ただそんな中でも一際惑わせられるのは。 同棲中の女性との日常かと思わせる相手との暮らしぶりが。 テレビドラマの唯一セリフのある役だったという所です。 洗面所での歯磨きのシーンや散歩先で、写真を撮って上げたり、撮ってもらったりする“幸せな日常”が全てテレビドラマのワンシーンだったというネタバラシ。 そう言えばこの主人公はそんな日常のどんな光景でも。 どこか“生きている覇気”が感じられない。淡々と日常を通り過ごしているていあいで。 これは12年前にタクシードライバーをやっていた“山下さん”の時に。 同僚と争いごとの怪我で記憶喪失になり。さすらった果ての地での生活。 以降“宮松さん”としての人生を過ごしていて。 人間として、過去の自分の解らない、アイデンテイの定まらない、“張りのない”人生を過ごしてきた、その姿そのものだったのです。 精神科の医師は『あの位の頭の傷の怪我で。過去の記憶が全く無くなるのは考えにくい。』と診察後に助手に話す。 『あの人は何か心の問題があったんじゃないかな』と。 途中タクシードライバー時代の同僚がTVドラマで見かけたと撮影所を訪ねてくる。 12歳違いの妹(実は母親が違う兄妹だった)が結婚していて話したら、失踪していた兄に是非会いたいと言ってきたと。 この後京都から横浜の妹夫婦の、彼にとっても実家に何日か寄り。 日本酒や煙草を好み、野球選手としてもタクシー会社で活躍していたという、かつての兄の素性の所からの追体験で。 少しずつ過去の記憶を村松さんは取り戻していく。 今はホテルマンをしている妹の夫は、もとはタクシードライバーの同僚の1人で。妻とこの兄との親睦さを懸念する。 実はこの妹の夫の精神的立ち位置が、この兄妹の人生に大きな影を落としているのが、 この物語の基軸になっている。 そしてその義兄がこっちでまたタクシードライバーの仕事の生活かと思いきや。 やはり京都へ戻ってしまったので。 『兄さんは記憶が戻らないままで、いずらかったんだろうね』と夫は妻にいう。 すかさず妻(妹)は『戻ったんだよ』と返す。 この最後の夫婦の会話の言葉が、 この物語の全ての種明かしに。 香川さんはこの映画の公開(22年11月)の前の8月に。 私生活の酒乱癖のスキャンダル報道で、大切な俳優生命を縮めてしまった。しかし海外でも絶賛された本作での演技はさすがにでした。 再起を心より願います。