
GOICHI
4.0

사랑하고 사랑받고 차고 차이고
영화 ・ 2020
평균 3.2
「振っても振られても」 咲坂伊緒による「ストロボ・エッジ」「アオハライド」に続く”青春三部作”最後の作品を実写化。同じマンションに住む同級生4人の恋愛模様を描く。監督は恋愛漫画実写化でお馴染みの三木孝浩。 原作は未読だが面白かった。いわゆるキラキラ青春系みたいなジャンルなんだろうが、そういうのと思ってみると結構芯を食ったシリアスなストーリーと演出でちゃんとした恋愛映画として見ても完成度が高い。でもまあよくこんな設定思いつくなぁ。 メインが4人でずっぱりで後の登場人物はあまり出番がないせいもあるだろうが、最初の10分で人間関係がすんなり入ってきてそして4にんのこじらせた関係が展開していくのがテンポも相まって分かりやすく退屈させない。テンポが良いからってあっさりしてて感情移入しにくいとかでもなく、演出のおかげか役者のおかげかちょっとした気持ちの機微を上手く描いているからこっちもしんどいわーってなる。 そして凄いのはこの拗らせた関係がちゃんとそれぞれ肩を撫で下ろす結末になっているのが良い。特に由奈を演じる福本莉子が引っ込み思案な序盤から自分を出せるよいになる後半まで、1番成長を感じられて上手かったな。この子は全く知らなかったけど要チェックしとこう。あと浜辺美波がなんかやたらめっちゃアダルティックに感じたわ。 惜しいのは後半がちょっと尻すぼみになったこと。言っても後半は4人のうち2人の問題しか無くなってくるので必然的に結末が分かる感じになるしな。朱理の元カレとか由奈を好きな男の子とかあっさり気味だったし、原作はまだ色々とありそうだから結構省いたんじゃないかと思う。まあそこは12巻を圧縮してるし仕方ないのか。また機会があれば原作を読んでみよう。