
ジュネ
8 years ago

어느 가족
평균 3.5
見終わった後も「一体何が正しかったのだろう」と自問自答を繰り返したくなる一作で、各所でも言われていることですけれど、是枝監督の集大成と呼ぶに相応しい出来映えです。 樹木希林やリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優ら大人の演者も全員がドンピシャのキャスティングですが、やはり是枝監督の真骨頂は『誰も知らない』や『そして父になる』でも見られたように「子役」の扱い方にあると思います。二人の表情に肉薄するシーンが出てくる度、二人の目線を通して問題の深刻さが描かれる度、心に重石がのしかかるようでした。 今年は「移民」「女性」「黒人」「同性愛」「貧困家庭」など、とにかく社会的弱者として不当な扱いを受けてきた人々にスポットをあてる作品が多いのですが、それは決して発展途上国だけの問題ではなく、『万引き家族』を見ると日本にも確かにその芽は存在するのだということを実感させられます。 後半、高良健吾と池脇千鶴演じる警察官が登場します。本作をご覧になった方は十中八九この二人に心底腹が立つことでしょう。たとえそれが犯罪者に味方する結果だとしても。幸福の礎とは何なのか、人としてあるべき姿って何だろうか。何度も噛みしめて考え直したくなる傑作です。