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“I AM IRON MAN” 全てはこの言葉から始まった。「アイアンマン」というビッグバンを経てMCUは築き上げられてきた。初めは六人ばかりで結成されたアベンジャーズも今や数えきれないほどのチームとなった。 思えば今まで全てのことはメビウスの輪の如く、一つ一つの事象がさらなる次の事象へと繋ぎ、また始まりの地点へと呼応すべく起きたのだと。 あの傲慢でプレイボーイだったスタークがスーツを着て空を飛び、人々を救う姿を何度見たことだろうか。誰かに頼まれたわけでもなく、命の危険を冒してまで核ミサイルを運び、エイリアンの艦隊にぶつける姿は今でも忘れない。 泰然自若のように見えて、悪夢にむなされ、パニックでスーツに駆け寄り、雪に顔を埋めるスタークを見て、ようやく彼が他の人間と変わらないただの人間だと思い出す。超能力もなく、年も取り、アベンジャーズの初陣のときも胸のリアクターがなければ破片で死んでしまうような体で戦ってきた。 脆弱な体ながらも国のために役立とうとするロジャース、激痛が伴う実験に耐えて、ようやく夢に見る超人的な体を手に入れ、国に報おうとするも周りからはサーカスの猿と嘲笑され、兄弟にも等しい親友は生死不明の行方不明になり、待ち望んだダンスのデートは手の届かない過去へと消えた。新しい時代ではさらなる裏切りと戦いに直面し、心身ともにボロボロながらも盾を構え続ける姿を誰もが目に焼き付いてきた。 それでも倒せないほどサノスは強かった、チームがバラバラだった状態ではなおさらのこと。 負けた後、生き残ったほとんどのヒーローたちは目的を見失い、ただ黙々と生きている。ホークアイは憎しみに走り、ギャングやヤクザを殺し回る。ハルクは気迫のかけた中途半端な姿になる。ブラックウィドーは黙々とアベンジャーズの指揮を取り続けている。ソーに至ってはあのナイスバディをジャンクフードとビールで潰し、Fortniteで子供相手に脅しを利かすダメダメ神のギャグ要員にすらなってしまった。 そんな中でもスタークは諦めなかった。望んだ円満な家庭と生活を手に入れても、まだ消えた人々を救う手段を探している。キャップも自分の方法で人々を助けている。 そしてついに希望が現れた、チームがまた一つになった、キャプテンマーベルというおそらくアベンジャーズ最強の助っ人もいる。負ける気がしないし、負けるわけにもいかない。今を救うために過去へ行き、そして過去でそれぞれのけじめを付け、未来へと紡ぐ一戦へと繋ぐ。 ありがとう、トニー・スターク。もしもアイアンマンは何?って聞かれたら、アイアンマンは一つの時代だと答えるだろう。 I love u three thousand 戦いが終わり、キャップも自分の唯一の心残りを果たした。 しかし、これで終わりではない、まだ始まったばかりです。なぜならスタークは最後に言った “I AM IRON MAN”
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