
てっぺい

주디
평균 3.4
2020년 03월 07일에 봄
【虹の彼方に馳せる映画】 波乱万丈なスター女優の生き様が、スター女優の熱演によって紡がれる。名曲「虹の彼方に」にその生涯の重みが乗り、若くして天逝した彼女に想いを馳せずにはいられなくなるラストが、映画の芸術の極み。 ◆概要 受賞:第92回アカデミー賞主演女優賞など 原作:ピーター・キルター脚本舞台劇『エンド・オブ・ ザ・レインボー』 監督:「トゥルー・ストーリー」ルパート・グールド 出演:「ブリジット・ジョーンズの日記」レニー・ゼルウィガー、「ラ・ラ・ランド」フィン・ウィットロック、テレビドラマ「チェルノブイリ」ジェシー・バックリー、「ハリー・ポッター」マイケル・ガンボン ◆ストーリー 1968年。かつてのミュージカル映画大スター・ジュディは、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。 ◆感想 今年度のアカデミー主演女優賞の名演を堪能。一人のスターの壮絶な生涯が、一人の女優による本気の熱演で紡がれる。その歌唱力に驚くのはもちろん、ラストの様々な想いが詰まった名曲のシーンに、芸術的な映画の山が描かれる。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆ジュディ・ガーランド 日本ではおそらく知らない人の方が多いジュディ・ガーランド。「オズの魔法使」の子役でハネて、「スタア誕生」アカデミーノミネートで名実を固め(本作ではその辺りの明確な説明はなかったかも)、若くして天逝したその生涯。その裏に詰め込まれた、ドラッグにハラスメントに家族との離別…ザ・波乱万丈なスターの生き様が次々と目に飛び込んでくる。“幼少期からの薬漬け”なんて到底今では考えられない。映画になるべくしてなったそんな1人のスターの生涯が描かれる2時間は、言うまでもなく見応え満点でした。 ◆レネー・ゼルウィガー ジュディがその生涯を閉じた47歳という年齢と、奇跡的に同い年となったレネー。ジュディを映像として見たことがなかったのだけど、そんなリンクも手伝って、まるで当人の実映像を見ているような不思議な感覚。ファンの家までなだれ込んでしまったり、ステージから客を罵倒したり、マネージャーとの確執も含めて、その人間味溢れる人物像が見やすかった。シドから子供の本音を聞かされ静かに怒り散らす演技、ミッキーからの契約破談の話に静かに怒り散らす演技。人に手を上げたり罵り倒したりこそないものの、自身の頭や心の中は煮えくり返っているような、そんな絶妙な演技だったと思う。まさにドラッグで心身共にボロボロになりながらも、他人との一線は超えない、そんなジュディの人間性があぶり出されていたようにも思えた。 ◆虹の彼方に そんなジュディとレネーが迎えるオーラス。それまでは歌声を後入れしていたものもあったけど、完全に同時収録の歌声が、彼女の想いと共にかすれて途切れだす。彼女が栄光をつかむきっかけとなった「オズの魔法使」の名曲の歌詞「虹の彼方に飛んで行けたら」が、すべてを失った彼女の最後の叫びであり、儚い希望に変わる。実際にその半年後に天逝する彼女のように、最後の灯し火が歌声と共に消えていく。でも、観客がその後を歌い紡ぎ、ジュディが笑顔に変わり、キスを投げる。まさにこれこそ、この映画が彼女の短過ぎる生涯を嘆き、同時にその才能を称える、1番伝えたかった事なのだと思った。 ◆ 最後に一曲だけと言いながら、二曲目に行くんかい!と心の中で突っ込んだのは自分だけではないはず笑。まあそれはさておき、「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」に続く伝記映画。負けず劣らずの見応えでした! ◆トリビア ○ゼルウィガーは全ての歌唱シーンを本職の歌手による吹き替えなしでこなしている(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジュディ_虹の彼方に)。 ○ゼルウィガーは、歌唱はもちろん、咳や歩き方までジュディのコピーに努めた(https://www.gqjapan.jp/culture/article/20200305-judy)。 ○ ジュディ・ガーランドは、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーが出演した2018年の映画『アリー/スター誕生』の、1954年版リメイク『スタア誕生』で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている(https://www.fashion-press.net/news/55334)。 ○ ジュディ・ガーランドが38歳の頃に収録したライブ・アルバムはグラミー賞の最優秀アルバム賞に選ばれ、ジュディ自身も最優秀女性歌唱賞を受賞(https://front-row.jp/_ct/17307266)。