
Till
3 years ago

랑종
평균 3.4
『チェイサー』や『哭声/コクソン』を手がけたナ・ホンジンが原案・製作を務めたタイ・韓国合作のホラー映画。 なんとなく『ミッドサマー』的なものを想像していたが、これは完全にタイ版『エクソシスト』だった。少女が悪霊のターゲットになって、取り憑かれると卑猥になったりゲロ吐いたりするあたりはまさにそれ。ただ、『エクソシスト』と決定的に異なるのはモキュメンタリーであるという点。エクソシズム系の映画は『エクソシスト』以降大量に生産されていると思うが、モキュメンタリーという形式の作品は前例がないのではないだろうか(調べてないので言い切れないが)。ドキュメンタリーという体で撮影しているわりには何でそんなとこ撮ってんの?とツッコみを入れたくなる所も少なくないのだが、まるで実際に起きたことのような演出は確かに臨場感があった。 そして何よりも「怖い」。「怖さ」という点では近年のホラー映画では屈指の出来だろう。まだ事の真相が明らかになっていない予兆の時点からかなり不気味でギョッとさせられるシーンが多かったし、ジャンプスケアを用いたオーソドックスなビックリ演出とJホラー的な心理的恐怖演出、この両方の使い方が見事だった。特にラスト20分は圧巻で、POVの利点を最大限活かした恐怖シーンのオンパレード。ここはもう片時も目が離せなかった。 「エクソシズム×モキュメンタリー」という設定だけでも斬新な一作だが、そこのインパクトだけに終わっていないのが本作の凄いところ。綿密な演出と脚本によって丁寧に構築された「恐怖」は凄まじかったし、それを全身で体感することができる映画館で観て正解だったと思います。