𝓡 ♡3.5『泣く子はいねぇが』 「”そして、父になれる”のか!? 」 是枝裕和が企画し、佐藤快磨が商業映画デビュー作として監督・脚本を手掛けた本作。秋田・男鹿を舞台に「父親」になりきれない男の戸惑いや葛藤を、地元の伝統行事「ナマハゲ」を交えて描く。 仲野太賀演じる主人公・たすくがとにかくどうしようもない。 生まれたばかりの子どもへの愛情はあるものの、何だかいつもふらふらとしていて「しっかりして!」と妻に詰め寄られてもヘラヘラしてしまうし、逃げてばっかりで。 自分なりに「決意」はするんだけど、不器用だから空回ってばかり。 本作は、そんな彼に「父親としての覚悟」が芽生えていく様を描いた物語だ。 劇中でのたすくの言動は頼りなく、幼ささえ感じる。でも不思議とイライラしないのはきっとたすくを演じた仲野太賀の魅力ゆえだろう。 『南瓜とマヨネーズ』などもそうだったけど、仲野太賀はこういうモラトリアム的な役が本当にうまい。 その他のキャスト陣も素晴らしく、その中で一際印象的だったのが寛一郎。 寛一郎が演じたのは、主人公・たすくと対照的に、男鹿でたくましく生きる親友。男鹿を見下すようなたすくに対し、時折男鹿という土地への執着さえも感じる言動を見せ、頼りがいがありながらも内に秘めたかげりを見事に表現していた。 吉岡里帆も、普段のイメージとは違った、育児の疲れや夫への苛立ちを顔ににじませる妻・ことねを快演していた。終盤に見せる、ことねの「母」としての表情は、とても強く、美しく、魅力的だ。 この物語は「どうしようもない青年が急成長を見せたり、周りに影響を与えていく」といった、よくあるわかりやすい変化があるものではない。 たすくが最後にたどりつく答えは、不器用で、少し空回ってさえいる。でも、とても彼らしく、愛くるしく、そこに「人間」としての共感を持った。 ―総評― ナマハゲの迫力ととりとめのない日常、「動と静」の対比が見事。 作品の中に、不思議な不気味さと愛らしさを感じるユニークな一作です。 派手さはなく、好みが大きくわかれそうな作品ではありますが、それぞれのキャストの演技が素晴らしく、個人的には好みの作品でした。좋아요9댓글0
Schindler's Memo1.0何故か日本人が好きな「ダメ男」、それでもアメリカ映画のようにラストにはヒーローになれればまだ映画的なのだが、そうでもない男の顛末を散文的に綴った映画だ。したがって、全く目新しいところが無いが、「なまはげ」でテーマを固めてオール秋田ロケというところが少し変わっているな・・といったところだと思う。 何故秋田なのかというと、監督、脚本の佐藤快磨が秋田出身だからで、このような才ある新人を世に出すためなら・・みたいな郷土関係者の力添えもあるのは当然で、そうなると背景もやたらとご当地的になる。この映画もシロクマが売りの水族館やら、ババヘラなるおばちゃんに限定された販売員による氷菓などの、ローカル過ぎて何のことやら・・・みたいなちょっと無駄な場面も多い。また、秋田市の繁華街「川反」と男鹿市では、車で40分ほどかかる距離であるのは確かで、ここをごまかしている感じはちょっといただけないと思った。 ただ、場面構成や、シュールだがリアルな会話、カット割りの仕方などは何となく洗練された感じがある。この監督、次回作は定評のある人の緻密な脚本で・・・と期待したい。좋아요3댓글0
なでかた4.0仲野太賀は良い役者! 主役もバイプレーヤーもできて、周囲と『調和する働き』があると思う。今後も見ていきたいなぁ。 本作では、まさに不器用な人間の生きにくさを見事に演じている。なんともいえない表情、なんど見ても上手いなぁ。すてき!좋아요3댓글0
だんぼ3.0結構トラウマ映画だった笑 ダメ男が救われなさすぎて、、、ラストを希望と見る見方もあるかもだけど個人的には全然だったんだが。 酒に飲まれて田舎町での居場所を失って奥さんにも見捨てられて東京にも馴染めず、、寂しすぎるだろ。。 それにしても吉川里帆さんセリフ少なめなのに存在感すごくあってよかった!좋아요1댓글0
cocoa3.0仲野太賀は主演でもサブでも評価される演技力があると思う。 初めて観たのは「桐島…」のウザい空回りをする役だった。 今作は秋田県男鹿市を舞台に大人になれない男、父親になれない男を演じている。 妻ことね(吉岡里帆)との間に子どもが生まれたたすく(仲野太賀)。 男鹿の伝統行事ナマハゲに参加する。 そこで見せたたすくの醜態が全国的に報道され、ことねに愛想を尽かされ離婚。 東京に逃げたたすくは2年ぶりに男鹿に戻るがよりを戻せるか…そんなストーリー。 地元のナマハゲに出掛ける時、ことねの冷めた言葉、「絶対に飲んでこないでね」が象徴するように、過去にも酒で失敗をしているのだろう。 たすくは男としての自覚や父親になる自覚も感じられないどうしようもない男として描かれている。 いつか限界が来る、もう無理って言うことねの言葉も単に産後の不安定さじゃない。 2年ぶりに地元に戻り、迎え入れる母(余貴美子)。 反して兄(山中崇)の「好き勝手に生きてて良いな」の冷たい反応。 それにヘラヘラ笑ってしまうたすくは救いようがない。 秋田の名物「ババヘラ」アイスを売る母親。 運転手として手伝うたすくが台車でずっと遊ぶ姿が物語る子どもっぽさ。 子どもを生んで成長することねとの距離はどんどん広がっていった。 友達に頼んで着付けをしてもらい勝手にナマハゲになるたすく。 向かった先はことねの再婚相手の家。 そこは家族や親戚一同が揃う明るい祝いの席でたすくの人生とは全く違う。 「泣く子はいねぇが~!」と何度も言うたすくは現実を見ることができたのだろうか。 しょうもない役を熱演した仲野太賀以上に良かったのが吉岡里帆でした。 スッピンでやつれた姿や たすくに向ける侮蔑な表情、しかし最後は婚家に迎え入れる決意のある表情までお見事。 かつての義母であるたすくの母親とパチンコ屋での再会シーンも良かった。 吉岡里帆さん、こんな演技もできるのね、と大発見でした。좋아요1댓글0
my3.02021.7.31 Netflix 最後5分くらいのこして、みながらこれ評価1かなって思ってたけどラストの吉岡里帆の表情と太賀の演技で巻き返したわ。 自分の人生になまはげ、というものが 存在したことがなさすぎておもんないな〜って終始思ってたけどラスト見て納得。 吉岡里帆のなーんも考えてないっしょ。あたりの髪型、表情、声、すごい、リアルすぎる。 でも生まれてすぐ離婚してたら保育園で自分の子供わからんと思う。たぶん。いや、親になったことないからわからんけどわかるんかなぁ? あのシーンは情けないけど。좋아요1댓글2
𝓡 ♡
3.5
『泣く子はいねぇが』 「”そして、父になれる”のか!? 」 是枝裕和が企画し、佐藤快磨が商業映画デビュー作として監督・脚本を手掛けた本作。秋田・男鹿を舞台に「父親」になりきれない男の戸惑いや葛藤を、地元の伝統行事「ナマハゲ」を交えて描く。 仲野太賀演じる主人公・たすくがとにかくどうしようもない。 生まれたばかりの子どもへの愛情はあるものの、何だかいつもふらふらとしていて「しっかりして!」と妻に詰め寄られてもヘラヘラしてしまうし、逃げてばっかりで。 自分なりに「決意」はするんだけど、不器用だから空回ってばかり。 本作は、そんな彼に「父親としての覚悟」が芽生えていく様を描いた物語だ。 劇中でのたすくの言動は頼りなく、幼ささえ感じる。でも不思議とイライラしないのはきっとたすくを演じた仲野太賀の魅力ゆえだろう。 『南瓜とマヨネーズ』などもそうだったけど、仲野太賀はこういうモラトリアム的な役が本当にうまい。 その他のキャスト陣も素晴らしく、その中で一際印象的だったのが寛一郎。 寛一郎が演じたのは、主人公・たすくと対照的に、男鹿でたくましく生きる親友。男鹿を見下すようなたすくに対し、時折男鹿という土地への執着さえも感じる言動を見せ、頼りがいがありながらも内に秘めたかげりを見事に表現していた。 吉岡里帆も、普段のイメージとは違った、育児の疲れや夫への苛立ちを顔ににじませる妻・ことねを快演していた。終盤に見せる、ことねの「母」としての表情は、とても強く、美しく、魅力的だ。 この物語は「どうしようもない青年が急成長を見せたり、周りに影響を与えていく」といった、よくあるわかりやすい変化があるものではない。 たすくが最後にたどりつく答えは、不器用で、少し空回ってさえいる。でも、とても彼らしく、愛くるしく、そこに「人間」としての共感を持った。 ―総評― ナマハゲの迫力ととりとめのない日常、「動と静」の対比が見事。 作品の中に、不思議な不気味さと愛らしさを感じるユニークな一作です。 派手さはなく、好みが大きくわかれそうな作品ではありますが、それぞれのキャストの演技が素晴らしく、個人的には好みの作品でした。
Schindler's Memo
1.0
何故か日本人が好きな「ダメ男」、それでもアメリカ映画のようにラストにはヒーローになれればまだ映画的なのだが、そうでもない男の顛末を散文的に綴った映画だ。したがって、全く目新しいところが無いが、「なまはげ」でテーマを固めてオール秋田ロケというところが少し変わっているな・・といったところだと思う。 何故秋田なのかというと、監督、脚本の佐藤快磨が秋田出身だからで、このような才ある新人を世に出すためなら・・みたいな郷土関係者の力添えもあるのは当然で、そうなると背景もやたらとご当地的になる。この映画もシロクマが売りの水族館やら、ババヘラなるおばちゃんに限定された販売員による氷菓などの、ローカル過ぎて何のことやら・・・みたいなちょっと無駄な場面も多い。また、秋田市の繁華街「川反」と男鹿市では、車で40分ほどかかる距離であるのは確かで、ここをごまかしている感じはちょっといただけないと思った。 ただ、場面構成や、シュールだがリアルな会話、カット割りの仕方などは何となく洗練された感じがある。この監督、次回作は定評のある人の緻密な脚本で・・・と期待したい。
なでかた
4.0
仲野太賀は良い役者! 主役もバイプレーヤーもできて、周囲と『調和する働き』があると思う。今後も見ていきたいなぁ。 本作では、まさに不器用な人間の生きにくさを見事に演じている。なんともいえない表情、なんど見ても上手いなぁ。すてき!
おちゅん
2.5
스포일러가 있어요!!
ヨッシー
3.5
最後の5分を観るための映画 心臓震えた 「泣く子」に色んな解釈できる
だんぼ
3.0
結構トラウマ映画だった笑 ダメ男が救われなさすぎて、、、ラストを希望と見る見方もあるかもだけど個人的には全然だったんだが。 酒に飲まれて田舎町での居場所を失って奥さんにも見捨てられて東京にも馴染めず、、寂しすぎるだろ。。 それにしても吉川里帆さんセリフ少なめなのに存在感すごくあってよかった!
cocoa
3.0
仲野太賀は主演でもサブでも評価される演技力があると思う。 初めて観たのは「桐島…」のウザい空回りをする役だった。 今作は秋田県男鹿市を舞台に大人になれない男、父親になれない男を演じている。 妻ことね(吉岡里帆)との間に子どもが生まれたたすく(仲野太賀)。 男鹿の伝統行事ナマハゲに参加する。 そこで見せたたすくの醜態が全国的に報道され、ことねに愛想を尽かされ離婚。 東京に逃げたたすくは2年ぶりに男鹿に戻るがよりを戻せるか…そんなストーリー。 地元のナマハゲに出掛ける時、ことねの冷めた言葉、「絶対に飲んでこないでね」が象徴するように、過去にも酒で失敗をしているのだろう。 たすくは男としての自覚や父親になる自覚も感じられないどうしようもない男として描かれている。 いつか限界が来る、もう無理って言うことねの言葉も単に産後の不安定さじゃない。 2年ぶりに地元に戻り、迎え入れる母(余貴美子)。 反して兄(山中崇)の「好き勝手に生きてて良いな」の冷たい反応。 それにヘラヘラ笑ってしまうたすくは救いようがない。 秋田の名物「ババヘラ」アイスを売る母親。 運転手として手伝うたすくが台車でずっと遊ぶ姿が物語る子どもっぽさ。 子どもを生んで成長することねとの距離はどんどん広がっていった。 友達に頼んで着付けをしてもらい勝手にナマハゲになるたすく。 向かった先はことねの再婚相手の家。 そこは家族や親戚一同が揃う明るい祝いの席でたすくの人生とは全く違う。 「泣く子はいねぇが~!」と何度も言うたすくは現実を見ることができたのだろうか。 しょうもない役を熱演した仲野太賀以上に良かったのが吉岡里帆でした。 スッピンでやつれた姿や たすくに向ける侮蔑な表情、しかし最後は婚家に迎え入れる決意のある表情までお見事。 かつての義母であるたすくの母親とパチンコ屋での再会シーンも良かった。 吉岡里帆さん、こんな演技もできるのね、と大発見でした。
my
3.0
2021.7.31 Netflix 最後5分くらいのこして、みながらこれ評価1かなって思ってたけどラストの吉岡里帆の表情と太賀の演技で巻き返したわ。 自分の人生になまはげ、というものが 存在したことがなさすぎておもんないな〜って終始思ってたけどラスト見て納得。 吉岡里帆のなーんも考えてないっしょ。あたりの髪型、表情、声、すごい、リアルすぎる。 でも生まれてすぐ離婚してたら保育園で自分の子供わからんと思う。たぶん。いや、親になったことないからわからんけどわかるんかなぁ? あのシーンは情けないけど。
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