シャイニング
The Shining
1980 · ホラー/サスペンス · イギリス, アメリカ
144分



ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、オーバー・ルック・ホテルで支配人と会い、そこに管理人として住み込む話を進めていた。その頃、ジャックの家では、息子ダニー(ダニー・ロイド)が母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と食事をしながら浮かない顔をしていた。友だちのいない彼は、自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。その時、ダニーの目の前で幻想ともつかぬ恐ろしい光景がよぎる。それはエレベーターの扉から滝のように流れ出る夥しい量の血と、その前に立ちつくす双児の少女の不気味な姿だった。やがて、一家三人は大自然の中に建てられたオーバー・ルック・ホテルに到着し、一家三人だけの孤独な生活がはじまった。ジャックの頭の中には、支配人が語ったある惨劇のことがちらついていた。それは、ジャックの前任者の管理人グレイディ(フィリップ・ストーン)という男のことで、彼は、この生活のあまりの孤独のために気が狂い、妻と二人の娘を斧で殺し、自分も自殺したということだった。ホテルが閉鎖される日、黒人の料理人ハロラン(スキャットマン・クローザース)と二人になった時、ダニーは“シャイニング”という、幻視超能力の話をハロランから聞き、何げなく237号室のことを訊くが、彼は驚きの表情を見せるだけだった。その237号室の前の廊下をダニーが通る時、彼は決まって何か恐ろしい空気を感じていた。一方、ジャックは、作家という仕事柄、静かなホテルの一室で書けることはこの上なく好都合だったが、いざ始めてみると苛立つばかりで進まない……。
🌙 抜け殻になっても、感情は消えない
「ぬけがら」都度課金開始✨
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隣の唐十郎
5.0
ジャンルを越えて20世紀を代表する映画(の一つ)です。誇張でなく。 私はSキング原作が好きだから、作者が怒る理由も理解出来ます。物語のラストどころか原作で描かれていたダニー少年の心の成長や親子の絆など、大切なテーマがごっそり削り落とされてるのです。共通しているのは『冬期間に閉鎖されたホテルで隔絶された一家に起こる惨劇』という基本プロットだけ。肝心な少年のシャイニング(輝きの力)も描かれ方が浅いです。本来なら原作を壊されたと怒るところですが、残念ながらこの映画が描く[恐怖]は小説を遥かに超えています。 そもそもテキストで読み手に連想させる小説とイメージを視覚聴覚に伝える映画では表現の質が全く違います。小説では自分の想像を超える恐怖を体験するのは難しいのかもしれません。 映画界屈指の完全主義者スタンリー・キューブリックは精密な計算を持って、あらゆる要素を廃して[極限]を追求します。結果として深層心理に訴える効果で[恐怖]を見事に構築したわけで、並のホラー映画とは格が違います。 ジャック・ニコルソンの狂気、シェリー・デュヴァルの恐怖、ダニー・ロイド(役名と一緒だったんですね)の驚異の力!(ってあまり役に立ってない…?むしろその力の所為でホテルの忌まわしい出来事の[記憶]を見せられ恐ろしい思いをする) ダニー少年の目線で、極限の恐怖体験が出来る上質なホラーアトラクション映画です。 〈余談〉 キューブリックは子どもにとても優しく、撮影中に怖い思いをしないよう常に気を配っていたそうです。…って無理じゃないの?
くらっしゃあ
5.0
★死ぬまでに観たい映画1001本《第4版》選出★ 【マイ・4K UltraHD Blu-ray・コレクション】 【私的ホラー・オカルト映画30選】 【別バージョンがある映画】 ◇北米公開版◇ 『シャイニング』は観るたびに自分の中の評価、というか好き度が上がる映画だ。今では冒頭の音楽と空撮の場面だけで自動的にテンションが上がってしまう体になってしまった。 本作に劇場公開版よりも約23分長い「北米公開版」なるものがあることを知ったのは、4Kソフトを物色中の時のことだった。瞬く間に湧き上がった「観たい!」という気持ちが抑えられず即購入してしまった。 そうして、久々に観ることになったわけだが、やっぱり良い。何が良いこれが良いと理詰めで説明できないのだが、強いて言えば、ホテル(≒映画)の佇まいがたまらなく好きなのだ。変わっていると思われるかもしれないが、とにかく観ていて飽きない。 なお、23分がどの場面であるかについては、逐一分かった訳ではないが、序盤、ダニー少年が自宅で医師の往診を受ける場面、ダニー少年らの危機を察したハロラン料理長が雪上車を借りる場面などはたぶんそうだろう。そもそもの話でいうと、143分の北米公開版こそが本来の姿で、日本公開に際しておそらく長すぎることを理由に2時間程度に納まるようカットしたと捉えるのが順当だろう。 ちなみに、ふと思い立ってアカウントを持っている各配信サイトを確認してみたら、ネトフリ、プライムは国内公開版、Hulu、U-NEXTが北米公開版を配信していることがわかった。なぜ、違いがあるのかは不明。
セイクク
4.5
冬の間閉鎖されるホテルの管理人を引き受けた男とその家族の話です。 この作品を観て一番最初に感じるのは映画史上屈指のカメラワークですね(>_<) さすが「ルック」誌のカメラマンをやっていたスタンリー・キューブリックだけあって、随所に左右対称のシンメトリーな構図、ステディカムによる滑らかな映像、観客を意識したこだわりのアングルが見られ終始ドキドキしっぱなしです〜☆☆☆☆☆ そりゃそうですよね〜 有名なポスターのシーンは190テイク、バットで殴るシーンは127テイク、ダニーがハロランにシャイニングの話を聞くシーンが148テイク、ジャックがストレス発散にボールを投げるシーンは数日!と一切の妥協がありません…(^_^;) 極め付きはラストで支配人が生き延びた〇〇から黄色いボールを受け取るシーンですが、132テイクも要したのに最終的にカットされています… (*´Д`*) これだけこだわり抜いた作品な為、最近古典ホラーと言われる映画でありながら古臭さがほとんどなく現代でもトップクラスの面白さがありますね〜♪ 音楽も生理的に受け付けないような高周波数の音を含め常に観客を不安にさせ、ハラハラさせるような音響に溢れています。 他にも有名な双子のグレディ姉妹は実際の双子を出演させたり、巨大な迷路ではダニーに自由に逃げてもらう事でリアリティを出しながらもスタッフが何人も迷子になるなどこの映画の至るところに強いこだわりが見られます〜(o^^o) 狂気な演技になるまで演技し続けたジャック・ニコルソンとテイクを積み重ねられ罵声を浴び、泣きながらも最後まで演技をしたシェリー・デュヴァルに注目です☆☆☆☆☆ 本作では叫びまくりですが、本音だったんでしょうね(笑) そしてこの映画は鏡が一つのキーポイントになっています。 あちらの世界とこちらの世界…登場人物が現在どちらの世界に片足を踏み入れているのかなど注目して観るのも楽しいと思います〜(*´∀`*)
コウキマン
2.0
2022.3.26.033 ネタバレあり 冬の間閉鎖されるホテルを管理することになった家族の話。父はライターで、息子は未来予知ができる超能力がある。冬が訪れ父がクレイジーになっちゃって家族を母子を襲う話。あまり超能力は関係ないし、ちょっとよくわからないな~といった感想。
てっぺい
4.0
【自滅する映画】 巨大なホテルに3人だけ。空間的な孤独から連想する恐怖に、隅から何か出るのではと勘ぐる恐怖。237号室?REDRUM?豊富すぎるホラー要素で自滅的に恐怖の底へ落ちていく、練られた映画。 ◆概要 原作はスティーブン・キングの同名小説。監督は「時計仕掛けのオレンジ」のスタンリー・キューブリック。出演は「恋愛小説家」のジャック・ニコルソンら。 ◆ストーリー ジャック・トランスは、妻と心霊能力のある息子とともに、冬の間閉鎖されるホテルへ管理人としてやってきた。そこでは、かつて精神に異常をきたした管理人が家族を惨殺するという事件が起きており、ジャックは次第に邪悪な意思に飲みこまれていく。 ◆感想 圧倒的なホラー。“このホテルには何かいる”ゾクゾク感が続く前半から、ジャックの綴る文面が判明して以降のスリルな後半まで、惹きつけられっぱなし。ほぼ全編にわたるホラーBGMも、やりすぎとも思うほど笑、世界観を醸造していると思う。そしてジャック・ニコルソンのザ・怪演にはもうスタンディングオベーション。 ◆自滅 前半のゾクゾク感がたまらない。そもそも、巨大なホテルの空間にたったの3人でいる事の空間的な孤独に助長される恐怖。ホテル内、恐る恐る歩くウェンディや、三輪車を漕ぐダニー。その周辺から何か隅から現れるのではと勘ぐってしまう、映像連想的な恐怖。まずそんな美術監督ガッツポーズな、撮影環境で勝っているホラー映画だとも思う。そしてトニー(ダニーの人差し指)がその後何をやらかすのか?237号室に何があるのか?双子の少女、血が溢れ出す廊下、REDRUMとは?何かが起こると連想させる差し込み映像が豊富すぎて、まるで自分で自分を追い詰めて怖くなってしまうような感覚。総じていわば“自滅的ホラー”なのかも知れない笑。同時に、もはや他の色んな映画でオマージュされ、有名すぎるそんな映像に、頭のアハ体験も。 ◆BGM 最近あまり見かけなくなった気がするけど、当時ここまでしつこい程全編にわたってつけられたBGMに驚く。恐怖の意味でも笑。弦楽器があれほど不気味に聞こえるものかとキリキリ響き、恐怖の映像とともに音が鳴り飛び上がる笑。“火曜日”のクレジットに合わせた音にビビった自分に笑った笑。 ◆怪演 まあジャック・ニコルソンがハマり役中のハマり役。彼の半開きの目と言うか、あのクニャリと曲がった眉も含めて、顔の作りそのものから恐怖感が間違いなく倍増してる。映画のアイコンにもなっている、扉に突っ込んだ顔もそうだけど、個人的にはウェンディに閉じ込められた倉庫からウェンディに語りかける、下からのアングルの表情が夢に出てきそうなほど怖かった笑。またそのウェンディ演じるシェリー・デュバルも、なんだかホラー映えする顔してると言うか笑、包丁がなんとも似合うと思ってしまったのは自分だけだろうか笑。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆スリラー “All work and no play makes Jack a dull boy”から始まるスリラーな後半。ジャックが圧倒的に恐怖の源と変わる展開が面白い。追われるウェンディとダニーを応援してしまうとともに、やはりジャック・ニコルソンの狂気な表情がインパクトありまくり。 ◆ラスト 映像がゆっくりズームインして、飾られた写真にはパーティー会場で1番先頭に映るジャック。ジャックは元々このホテルのオーナーだった。バーで支払いを免除された意味、グレーディの顔を知っていた訳も含め、色んな伏線が回収された本作のラストは芸術的。解説を読むと、ジャックの生まれ変わりという解釈が正しいようだけど、まあ僕なりの解釈ということで。 ◆ 40年後の世界を描いた続編が公開されるということで再鑑賞した本作。いやーやっぱり上質なホラー&スリラーでした。再来週の公開が楽しみ! ◆トリビア 内容が原作とかけ離れたためキングがキューブリック監督を批判した。(https://eiga.com/movie/14352/)
刺繍屋
4.0
中学生の頃に観ただけなので、当時はよく分かっていなかった部分が多々あったのですが、今回観て漸く理解出来たような気がします。 ただ、今観ても分からない所も有りますね。 大人になった今観ても怖い作品ではありますが、以前観た時は実は奥さんが一番怖かったりしたんですよね(´∀`;A 今回は視覚的だけでなく、精神的な面も含めた怖さもしっかり伝わってきたんですが、それにしてもジャック・ニコルソンの顔芸が凄ま じ過ぎて笑えるくらいインパクトがありますね。 ジャック・ニコルソンさんだけでなく、子役のダニー・ロイドさん、演技がとても巧いですよね。 いろいろ忘れていた事もあり、とても楽しめました。 以前のイメージが崩れてしまいそうで再鑑賞を避けている作品って結構あるのですが、新たな発見があったりするので、偶にはこうして以前に観た作品を再鑑賞するのも悪くないかも、ですね
亮一
5.0
シンメトリーな絵柄 鏡を使った映像 何かが起こりそうな音楽 孤独でここまで恐怖できるってなんなんだ!ウエンディが食料倉庫に閉じ込めたのは良かったが、何でジャックは出られたのだろう?誰が出したのか?ゴーストか?それにしてもジャックの凍死した顔はリアルだった。
Nakui
4.0
きっかけがあり見直し視聴。 色んな批評がありますが、内容には触れません。。。 自称理系⁈なワタクシとしては、映像美に改めて感銘、時代を感じさせない、というか当時としては突き抜けていたのかも。ギネスにも載っているようですが監督の執念を感じました。 インテリアもお洒落ですが、奥さんのコーデも改めて観ると良いんだよねー。
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