フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
The Florida Project
2017 · ドラマ · アメリカ
111分
(C)2017 Florida Project 2016, LLC.



観るもの全てが魔法にかかる−−6歳のムーニーと母親のヘイリーは定住する家を失い、“世界最大の夢の国”フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルで、その日暮らしの生活を送っている。シングルマザーで職なしのヘイリーは厳しい現実に苦しむも、ムーニーから見た世界はいつもキラキラと輝いていて、モーテルで暮らす子供たちと冒険に満ちた楽しい毎日を過ごしている。しかし、ある出来事がきっかけとなり、いつまでも続くと思っていたムーニーの夢のような日々に現実が影を落としていく—
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キャスト/スタッフ
レビュー
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ジュネ
3.5
とにかく主役である6歳のムーニーを演じきったブルックリン・キンバリー・プリンスちゃんに脱帽させられます。あまりに自然な存在感は最早演技であることを忘れさせ、今すぐあのモーテルへ向かったら本当に彼女がそこにいるのではと錯覚してしまうほどです。 本作には様々な対比が伺えます。裕福な一家が訪れるディズニーワールドの傍ら、モーテルでは住人が貧困と闘いながら毎日を生き抜くことに必死です。モーテルの壁面は紫・緑・オレンジと実に色彩豊かですが、部屋の中で彼らは不健康・不衛生な暮らしを強いられているのです。そんな過酷な現実に対し、「父性」の役割を背負わされたウィレム・デフォー 演じる管理人ボビーの思いやり、ヘイリーの惜しみ無い愛情表現が感じられる点が唯一の救いとなっています。 こうした現状を一人の子供の視点から徹底して映し続けるため、作風はなかばドキュメンタリーに近く、起承転結も映画的な興奮もこの映画には存在しません。ところがラスト1分、本作はこれまでと全く違うスピードで走り出します。恐らく結末には賛否両論あるかと思いますが、これはショーン・ベイカー監督の「切なる願い」の顕れなのでしょう。そう思うとますます複雑な胸中に駆られ、何だかうまく受け止めることができないのでした。
ひろ
4.0
監督と脚本をショーン・ベイカーが務めて製作された2017年のアメリカ映画 ・ フロリダにある世界最大のリゾートであるディズニー・ワールドの周辺にある安モーテルで暮らす母娘の物語。職もなくその日暮らしの母親ヘイリー、毎日似た境遇の友達と外で遊ぶ娘のムーニー。フロリダの貧困層の真実、アメリカの現実を6歳の子供の視点で描き浮き彫りにした作品 ・ iPhoneで映画を撮影したりするなど注目度の高い新進気鋭の映画監督ショーン・ベイカー。カラフルな描写が多いことから、北野武の「北野ブルー」のように「ベイカー・レインボー」と言われる豊かな色彩はポップで目を引く。この作品でもiPhoneの映像を使っているんだけど、iPhoneを使ったラストシーンはたくさん映画を観てきたけど印象に残るものだった ・ ムーニー役のブルックリン・プリンスは小さな頃から子役をやってる天才肌。天才子役がそこら中にいそうなアメリカだけど、この子もかなりすごい。他の子役はほとんどオーディションで選ばれた素人同然の子だというのは驚き。母親ヘイリー役のブリア・ヴィネイトなんか監督がインスタで発掘した本当の演技素人。初めての演技とは思えない迫真の演技だった ・ そんな危うい俳優陣を引き締めているのがベテラン名優ウィレム・デフォー。母娘を見守るモーテルの支配人。時に厳しくもどこか優しい支配人。ウィレム・デフォーって本当に素敵な役者だなあって再確認できた。この作品が作品として仕上がったのは彼の貢献が大きかったと思う ・ 夢と魔法の国のすぐ近くで夢も魔法もないモーテルがある。浮かれてリゾートで遊んで暮らすことが悪いとは言わないが、一歩外に出るとこういった現実もあると知ることは大切だ。現実は甘くない。でも弱い立場の人間に寄り添い、暗い場所に光をあてるショーン・ベイカー監督ってすごい。この監督の今後の作品も注目していきたい
hanako
3.0
2021/10/2 ポップで色鮮やかなパッケージと邦題に、アメリカンドリーム的なサクセスストーリーを期待してたんですが、とんでもなかった…格差社会・貧困の連鎖を描く辛辣な社会派映画でした。 ◆ 世界最大の夢の国【ディズニーワールド】建設に向けて、周囲に観光客用の宿泊施設及び低所得者の居住住宅を築くプロジェクトがあったんですね。 そして映画の主人公は、ディズニーワールドのすぐ近くにある安モーテルで母親と2人で暮らす女の子。ほぼドキュメンタリーのような作りで、母と娘とモーテルの住人達のその日暮らしの日常が描かれます。 子役達がとにかく上手でリアリティ全開。そして、それまでの流れを無視するかのようなラストのファンタジーさ。このアンバランスな歪みこそアメリカの夢と現実なのかも。
とりせつ
4.5
ネタバレがあります!!
ツァラトゥストラハカク語リキ
3.5
「夢の国の隣ではその日暮らしの貧しい生活をしている子供たちがいる」 * * フロリダディズニーの近くにすむ貧しい家の女の子の視点で描かれた映画。 * * 若くて勝気な母親と、いつも楽しげな女の子だからこそ、押し殺している苦しさが辛いほど伝わる。 * * suppin日記さんのネタバレ解説が素晴らしい!
GOICHI
1.0
「貧困DQN親子の日常」 フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」で済む貧困層を描いたドラマ。 もう開始当初からクソガキとクソ母親に不快感満載で辟易する。子供の度が過ぎてるイタズラと生意気ぶりを延々と見せられる前半に自分は一体何を見てるのかって気持ちにさせられた。母親は母親で傍若無人で自分勝手な振る舞いにイライラしっぱなし。 後半になっても特に何も起こらず、貧乏な親子の日常が延々と流れるだけで面白さを全く見出せなかった。結局これは何なのか。フロリダにはその日暮らしも苦労する親子が住んでいるんだよと言いたい映画なんだろうか。アメリカの貧富の差がひとつのテーマなんだろうけどさ。 ならそういう風に見せるぐらいの相応の物語やキャラが必要なのに、一向に成長しない母親と反省の素振りすらないクソガキの自業自得でしかない話にどう共感しろというのか。何故こんな安モーテルに泊まる生活になったのかとかバックボーンが一切語られないので感情移入もクソもあったもんじゃないし。 おまけに何もかも丸投げしてるラストには口アングリさせられた。モーテルを管理するボビーの苦労人ぶりが良かったぐらい。それでも話が面白ければ良いが同情なんか微塵もできないただのDQN親子の起伏のない日常を見せられるだけな映画。世間では高評価で賞を取ったりもしてるらしいが自分には全く合わなかった。つまらなかった映画なら今年だけでも何本もあるが、嫌いな映画って点では今年トップかも知れない。ホント無理だわこの作品。途中で見るの辞めようかと思ったくらいだった。
toa
3.5
ネタバレがあります!!
セロリ
3.5
【毎日鑑賞記録】 ムーニーを見ていると「何てふてぶてしい子なんだ!」と「何この愛らしい表情!」が交互に訪れる。そして最後にまったく異なる顔を見せるこの子の演技力に脱帽。 夢の国の傍らにある、なかなか重い世界に複雑な気持ちになりつつも、ラストはイマジネーションなのか現実なのかわからないけれど“幸せな場所”で締めくくられておりホッ。 勝手にディズニーマジックにかかるつもりで観始めたため、ハッピーとアンハッピーが交錯し、闇の部分も垣間見えるドキュメンタリーチックな展開にちょっと疲れちゃったというのが正直なところ。でもこれは、自身の無知を痛感する作品になったと思う。見てよかった。
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