時計じかけのオレンジ
Clockwork Orange
1971 · 犯罪/ドラマ/SF/サスペンス · イギリス
136分



他人の悲劇を自分の楽しみとする反逆児アレック スの姿を、スタンリー・キューブリックが見事に描いた作品。この情報は[時計じかけのオレンジ]に基づき記載しています。
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てっぺい
4.0
【アート社会風刺映画】 映画全体がまるで美術館なアート満載映画。ポップソングに乗せて冷徹さが増す暴行シーンも、キューブリック映画のアイコンであると同時に、当時の社会を風刺した痛烈な暗示である事に気づく。 ◆概要 原作は、アンソニー・バージェスの同名小説。製作・脚本・監督は『シャイニング』のスタンリー・キューブリック。出演は『キャット・ピープル』のマルコム・マクダウェル、『炎のランナー』のパトリック・マギーら。ベートーベンの第9交響曲や、レイプシーンに流れる「雨に唄えば」など、音楽による効果的な演出が随所に見られる。 ◆ストーリー 近未来のロンドン。日々暴力とSEXに明け暮れる不良グループのリーダー、アレックスは、仲間に裏切られて投獄され、攻撃的本能を抑圧する洗脳治療を施されるが―。 ◆感想 社会風刺炸裂のアート映画。唯一無二のアートな世界観に酔いしれながら、主人公は自身の稀有な運命に翻弄されつつ、映画として当時の政治への痛烈な批判もはらんだ、満腹な映画。何より、キューブリックにしか作り得ない、残虐なシーンとキャッチーなポップソングのマリアージュを堪能。 ◆アート アートに精通していなくても分かる、アートの眼福。冒頭の“ミルク・バー”から、“home”看板の作家の家、アレックスの実家に至るまで、製作から約50年経った今でも感じるモダンアートさが素晴らしい。まるで映画を見ながらにして、モダンアートの美術館を訪ねているかのよう。グループの衣装やメイクもしかり、暴行される女性達が皆ある意味グラマラスなのも含めて、映画全体に、独特の空気感と圧倒的な煌びやかさを足せていると思う。 ◆残虐性 不良グループが起こす蛮行。特徴的なのは、暴行にズームしたり血まみれにするなどせず、少しリアリティを外すところ。そこに例の“雨に唄えば”などポップなBGMをあてることで、どこか第三者目線な冷徹さが生まれているし、グループの残虐性が強調されていると思う。同時にそれが、キューブリックワールドのアイコン化にもなっている。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆社会風刺 刑務所で政府による“特別な治療”を受け社会復帰するアレックス。その体への反作用を逆手に取られ、結局政府に利用され、結果的に内なる悪が目覚めてしまうラスト。翻弄されるアレックスの運命もさておき、明らかに当時のイギリス政府や社会への風刺な映画表現。治療の中でアレックスに暴行映像を見せながらベートーベンの第九を聞かせ続けるのは、“雨に唄えば”を歌いながら蛮行に及ぶ以前のアレックスと重なる。つまりどちらも圧倒的に冷徹であり、目的のために手段を選ばない冷酷さ。それを政府に向けてシニカルに暗示させた豊かな映画表現だととれると思う。 ◆ 名作はいつ見てもやっぱり名作。近頃映画づめしてると、映画の解釈の幅もなんだか変わってきてる自分に気づく。映画って見れば見る程奥深さに気づいていけるのが面白い。 午前十時の映画祭にて鑑賞。 ◆キュレート ○キューブリックは、当時マカロニ・ウエスタン音楽で注目されていたエンニオ・モリコーネに作曲を依頼するも断られる。代わりに選ばれた音楽担当が、ウェンディ・カーロス(1939~)。後のキューブリック作品『シャイニング』(80)のテーマも担当した。(http://asa10.eiga.com/2019/cinema/916.html) ○ イギリスで、殺人事件を起こした少年たちが『時計仕掛けのオレンジ』から影響を受けたと証言したことから、キューブリックは、1973年にはすべての映画館で『時計仕掛けのオレンジ』の公開を禁止し、再上映が行われるようになったのはキューブリックが亡くなった1999年である。(https://renote.jp/articles/11286)
セイクク
3.0
近未来のロンドン、生活をかけた労働から解放された世の中で暴力に明け暮れる青年の話です。 原作はイギリス人作家アンソニー・バージェンス 監督はスタンリー・キューブリック♪ (о´∀`о) 作品のイメージは芸術作品で胸糞部分の多い映画ですが、実はブラックコメディで社会性を持った笑えないコメディ満載の作品です〜 (*´ー`*) 人間の奥底に潜んでいる攻撃性や暴力もエンターテイメントとして昇華させています。 最初に「雨に唄えば」を歌うシーンで、やっていることは酷いことなのに観客を笑わせようとするなどか・な・り悪質です…σ(^_^;) さすがはキューブリック監督で、カメラワーク、シンメトリー、小道具とこだわりが凄い! ☆☆☆☆ イマイチ共感できなかった点はアレックスはイカれているのではなく暴力はカッコいい、暴力は芸術だと憧れている変な意味での「意識高い系」に感じた点。 「ファニーゲーム」…狂っている 「アングスト/不安」…病気、治らない(*´Д`*) などの作品と比べるとホントの意味での「狂気」でない気がします。 (でも1971年でこの描写は凄すぎ!) タイトルの「時計じかけのオレンジ」はそもそもロンドン東部労働者階級が使っていたスラングで、その意味は… 「表面上は普通なのに中身がかなり変」(>_<) アレックスにピッタリのタイトルですね〜 (*´∀`*)
FAB4
4.0
キューブリック作品ではこれが一番好きかな。一時期、アレックスのあの目つきを真似していた黒歴史が…
刺繍屋
3.5
これも過去鑑賞作品。 中学生の時に原作を読みインスパイアされた作品だったので、敢えて映画の方は避けてきた作品なんです。 話の内容は分かっていたので衝撃を受ける事は勿論ありませんでしたが、時代的な事を考慮しても上手く映像化されていたと思います。
about movie
3.5
まともそうに見えても中身がおかしい時計じかけのオレンジ。けど結局腐ったみかんは腐ったみかん。変わることはないのだろう。
ma
4.5
もっと早くに見ておけば、今よりおもしろい人間になってたのでは。と後悔している映画の一つ。
ぽょん
2.0
私には良さが全くわかりまてんでした 最初の方胸糞悪すぎて 見るのやめようかめっちゃ葛藤した あえて言うとしたらファッションが素敵。
Margaret
4.0
言い表すなら人間虐待映画。この映画の素晴らしいところは、暴力を暴力として描いているにもかかわらず、映像は美しく洗練されているところだ。それにより、どんなギャング映画やサスペンス映画よりも死人が少ないにも関わらず暴力の残虐性が前面に写っている。 美しさと暴力の両立、そして犯罪者の弱さや社会の矛盾を目の当たりにし、この映画の内容に注目した観客は心理的圧迫を感じるだろう。
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