海底軍艦
海底軍艦
1963 · SF/アドベンチャー · 日本
94分



広告写真家旗中と助手の西部がモデルと狙っている美人がいた。光国海運専務楠見の秘書で神宮司真琴だ。或る夜、旗中が楠見と真琴の車をつけていた時、不思議な事が起った。楠見と真琴がムウ帝国工作隊員と名乗る男に、誘拐されようとしたのだ。旗中の活躍で奇怪な男は海に消えていった。ムウ帝国とは、約一万二千年前、太平洋の真中で繁栄を誇った大陸だが、それが一夜にして大地震のため海底に沈んだと言われていた。楠見専務は元日本海軍技術少将、そして真琴は敗戦の夜、行方不明となった潜水艦長神宮司大佐の忘れ形見だという。この事件の裏には何かありそうだった。そんな或る夜、楠見のもとにフィルムが届けられ、その箱には「日本国民に告ぐ--ムウ帝国」と書かれてあり、その内容は更に驚くべきものであった--海底に没したムウ帝国は、その偉大な文明を駆使し、今なお海底王国として繁栄しているというのだ。
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むささび
3.0
ネタバレがあります!!
矢萩久登
5.0
「午前十時の映画祭14」。 先週の『妖星ゴラス』(1962)に続き、今週は『海底軍艦』(1963)をTOHOシネマズ新宿さんにて鑑賞。 『海底軍艦』(1963) 本多猪四郎(監督)×円谷英二(特技監督)の名コンビ再び。 元大日本帝国海軍の残党が日本の復権のため戦後18年に渡り南方の島で密かに建造していた海底軍艦『轟天号』と1万2千年前に海底に沈没、地熱エネルギーを利用した海底王国を築き再び地上に返り咲こうとする『ムウ帝国』の攻防を描いた戦争アクション映画。 イギリスの『サンダーバード』(1965)以前に艦首に巨大なドリルを配した『轟天号』のデザインはシンプルですが出色。 特技監督・円谷英二氏の特撮も本作でも見どころ多く、丸の内のビジネス街の陥没崩壊シーンはミニチュアセットも精巧で迫力がありましたね。 特に本作では「水」の特撮演出に腐心していたようで、縮尺できない水の表現との葛藤が至るところで見受けられ、本作でのトライアルが5年後のTV特撮『マイティジャック』(1968)にてスローモーションで水の質感・粘度を演出、確実に本作の経験が次回作で生かされています。 キャストは何といっても帝国海軍の残党・神宮司大佐を演じた田崎潤氏。貫禄、声量ともにこういった士官・将校役は適役。東宝特撮には欠かせない上原謙氏、平田昭彦氏、佐原健二氏も名演ですが、ムウ帝国の長老を当時37歳の若さで演じた天本英世氏の怪演は白眉。ムウ帝国もエリザベス・テイラー主演『クレオパトラ』(1963)を意識していたようで600名のエキストラを配して、さすが映画黄金時代、贅沢でした。怪竜「マンダ」の登場に関しては『妖星ゴラス』の「南極怪獣マグマ」同様に蛇足感はありますが、当時それだけ怪獣ブームと観客のニーズがあったのでしょうね。 ストーリーも頑なに大日本帝国復権に固辞する大佐が、最後に世界平和のため『轟天号』を利用する心変わりが戦後18年経った当時の世相を反映している点も感慨深い作品でしたね。
アリちゃんパパ
3.5
謎の地底国家による侵略に立ち向かう海底軍艦「轟天号」の活躍を描いた古典展SF映画の秀作です。 ストーリーは、荒唐無稽なのですが、子供だった僕は轟天号のカッコ良さと特撮シーンの面白さに魅了されてしまいました。勇敢なテーマ音楽が60年経った今でも頭に焼き付いています。 2023年12月にWOWOWで放送されるのですが、子供の頃の良い思い出を壊したくはないので、敢えて観ないことにします。
YOU
3.0
本多猪四郎が監督を務めた、1963年公開のSFドラマ。 押川春浪の同名小説を原作とする本作では、圧倒的な科学力で人類に宣戦布告したムウ帝国と、秘密裏に開発された「海底軍艦・轟天号」に最後の望みをかける人類との攻防が描かれます。まずこのポスターを見てくださいよ。艦首にドリルがくっ付いたバカデカい戦艦が空を飛んだビジュアル、そして中央には堂々と「海底軍艦」の文字。このインパクト勝ちという面も大きいのではないでしょうかね。脚本の関沢新一も「原作にある”ロマン”を重要視した」とコメントしていますし、これだけでも一定の面白さは確保されているとは言えます。そしてドラマパートもかなり見応えのある内容となっています。轟天号を秘密裏に開発していたのは戦死したと思われていた旧日本海軍の神宮寺大佐。彼は未だ「大日本帝国海軍の再興」に意欲を燃やし続ける男で、物語は彼の心境の変化に重ね合わせて進行していきます。更にヒロインは彼の娘・神宮司真琴で、本作では父娘の関係性にもフォーカスが当てられています。これらの点から神宮寺大佐は本作の”真の主人公”とも言えますし、正直彼のドラマはもっともっと掘り下げ甲斐があると思うのですが、結果的には全体が中途半端に終わっています。あれ程片意地を張り続けていた神宮寺大佐が娘の悲しむ姿に絆されてあっさり態度を変えてしまうのにはガッカリしましたし、実際の主人公である高島忠夫と藤木悠の『キングコング対ゴジラ』コンビの主人公たる必然性の無さにも若干引っ掛かりました。もちろん本多作品における”三者の関係”には則っていますが、本作で彼らが登場するのは”事件の第一発見者”である事、そして片方が”神宮司真琴の彼氏”という薄い理由な為、特に主人公らしい活躍もしていません。個人的にはやはり、時代に取り残された男・神宮寺大佐の悲哀と成長の物語をもっと見てみたかったですね。 今回唯一の登場怪獣である「怪竜 マンダ」はシンプルなデザインでカッコいいのですが、コイツも終始無双する轟天号を前にアッサリとやられてしまいました。あと何より本作のラストですよ。「身も蓋もない”戦争の有り様”」という意味では順当な結末とは言えますが、いくらなんでも後味が良くない… 「仕方のない事なのだ」と言わんばかりにどいつもこいつも感慨深い顔しながらあの悲惨な光景をただただ眺めているだけというのはどうもねぇ。例えば、結末となる事態そのものは『ウルトラセブン』の第6話「ダーク・ゾーン」とも非常に似ていますが、あちらは最後まで互いを尊重し友好的な対応を取り続けていたからこそ、やむを得ず迎えてしまうあの結末にはショックや哀感も大きかったですが、今回の”それ”は終始敵国として憎み合っていたムウ帝国を轟天号でボッコボコにした挙句トドメの一発としてかましたものである為、どうしてもモヤモヤが残りました。ただこれらも全て含めて「戦争の愚かさ」を皮肉に体現しているラストとは言えますし、これに関しては何度も観直すことで受け取り方もまた変わってくると思います。原作小説とも見比べてみたい! 平田昭彦って何でもやるんだなぁ。
サンシャイン
3.0
1月22日 ジストシネマ和歌山 自身が20代なので仕方ないですが、古い特撮を見るといつも同じような感想になります。(夢とロマンにあふれた嘘くささがかっこいい、小学生の時に観ていたら子供騙しの特撮に夢中になれたかな等々) この頃の特撮はいくつか見ていますが、「キチガイ」発言が多い! テーマが分かりづらかったかな、戦争から20年どうこうがテーマかな? 当時の大人たちがこの時期の特撮をどう見てたのか気になります。子供騙しとみていたのか熱中していたのか…
てんぞー
4.0
海底帝国ムウを海底軍艦〝轟天号〟が蹂躙する話。 のちのちゴジラ怪獣としてオールスター怪獣映画に出演する竜のような怪獣〝マンダ〟のデビュー作だが、マンダ自体の活躍は控えめ。というか、轟天号が驚異の超兵器すぎてマンダを一蹴してしまうので少しかわいそうに思える。 物語はムウ帝国と日本政府、轟天建武隊との三つ巴で進んでいく。 かつての栄光を取り戻すため世界侵攻を進めるムウ帝国と、その陰謀を防ぐため活躍する日本政府の面々、そして超兵器を握る轟天建武隊。三者の信念と野望がぶつかり合う物語はなかなか見ごたえがある。 第二次大戦中に離反する形で姿を消したまま轟天号建造を行っていた轟天建武隊の宮司大佐と旧帝国海軍の元少将である楠見との意見のぶつかり合いは、戦後20年が経った当時の時代背景を考えると非常に緊張感がある。 あくまで日本帝国の捲土重来を期して轟天号を開発したとする宮司大佐。既に戦争は終結し、あくまで国連の一員である日本国として、世界の脅威であるムウ帝国に対して轟天号を襲撃させてほしいと要請する楠見。終戦を受け入れられない宮司大佐ではあるが、その国防にかける信念は本物だと分かるので、このやり取りはとても訴えかけるものがある。 特に、「なぜ反乱にも等しい轟天号建造を黙認したのか」「20年という時間が考える時を与えてくれた」という両者の受け答えは時代に置かれていく者と先に進む者との違いを表していて、とても心に残る。 その後は、この戦争キチガイめ!など流石に当時でもライン越えでは?という暴言を吐かれたり娘が誘拐されたり轟天号のドックが爆破されたりなどして、決意を新たにした宮司大佐が轟天号で出撃していく流れに。 本作の主役は何と言っても海底軍艦こと轟天号。 米軍の潜水艦が圧壊する深度を遥かに超えて潜航できる潜水能力、冷凍光線をはじめとする各種兵装、艦首の大型ドリル!特に何の説明もなく飛行までこなす化け物っぷりで、設定ではジェットエンジン搭載で飛行可能という事だが水中から直接、垂直離水できるのは一体どういう仕組みなのか。さらに対マンダを想定したとしか考えられない電撃機能など、あらゆる特撮ファンを魅了してやまない超兵器。 対するムウ帝国は人工地震や飛行兵器などで一方的に地上攻撃も可能な科学力を持ち、ペットにマンダを飼っているなど、強大な国力を持っている。その科学的な兵器の数々とは裏腹に帝国文化自体はあまり進展しておらず、古代ギリシャのような装束を着て石箱を使い、事あるごとに祭事のような集会を開いている。特に警備兵の装備はお粗末で、たいてい半裸で槍しか持たずに警備をしている。 おそらく海底まで侵攻してくる敵勢力を想定していないのだと思う。圧倒的な科学力がありながら、たった一隻の海底軍艦をやたらと恐れていたのもそこが理由だろう。実際、轟天号が出撃するとあっという間に帝国本土への侵入を許し、あっという間に壊滅させられている。 沈みゆくムウ帝国に一人帰るムウ皇帝の哀れな姿には、この作品のメッセージが込められているような気がする。 東宝特撮の傑作の一つである。
アナキン
3.0
夏だ!ムーだ!マンダだ! 海底軍艦が思ったより超科学だったな。
NARU
3.0
轟天号が格好良すぎ。
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