飢餓海峡
飢餓海峡
1964 · サスペンス/犯罪/ドラマ · 日本
182分
©︎東映



昭和二十二年九月二十日十号台風の最中、北海道岩内で質店一家三人が惨殺され、犯人は放火して姿を消した。その直後嵐となった海で、青函連絡船の惨事が起き、船客五百三十名の命が奪われた。死体収容にあたった函館警察の刑事弓坂は、引取り手のない二つの死体に疑惑を感じた。船客名簿にもないこの二死体は、どこか別の場所から流れて来たものと思えた。そして岩内警察からの事件の報告は、弓坂に確信をもたせた。
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ぴよそら
3.5
面白かった! 三國連太郎、高倉健、左幸子…皆若い。三國連太郎が三船に見える時がある。若い時から渋い演技をする。 白黒で3時間という長時間、派手なシーンもないが、少しずつ状況がわかっていくため飽きなかった。水上勉の原作も読んでみたい。
エラトーマス
2.5
長え〜w 脚本切らなすぎてダラダラしてたw
星ゆたか
4.5
2022.2 水上勉・原作『飢餓海峡』は、昭和二十九年九月の、青函連絡船・洞爺丸転覆事故(千人以上の死者を出す)を、昭和二十二年九月にし、映画もそのようにした。その理由は多分、物語に登場してくる八重という女郎が、主人公の男と再会する十年後に、(売春禁止令を前に)生き方を考える設定にするために、七年前にしたのではないかと思う。 事件はその台風の最中、近くの町の質屋で火事があり、盗難に三人の人影、また転覆事故の収容死体が乗客名簿より二名多い。というこの事件を、物語ではその後十年に渡り追い続ける刑事を登場させる。 主人公の男は、逃亡中女・八重に握り飯をもらい、客として関係をもち、その際多額の金を渡す。女はその時男の切った爪を大事に思い出として取っておいた。八重はもらった金で前借金を払い、父親にも療養費を渡し、自由の身になり東京へも出ることができた。この時彼女は女としての喜びと羞恥も感じていた。 そして十年後、新聞写真に刑余者更正事業資金に、三千万円を寄贈した人物が、あの自分に金をくれた恩人だと知り、お礼を言うために会いに行く。しかし男は女を殺してしまう。過去の傷を知られ、現在の身を壊されるのを恐れ、そうしてしまったのであろうか‥‥? この作品にはちょっとしか登場しないけれど、社会の最下層の痛苦をその身辺に漂よわせているような人物が、印象的な姿を見せている。主人公の男も、その人達と同じように、戦後の飢餓の時代を必死に生きてきた日本人の一人である。単にこの男が強悪犯罪者だったという物語ではない。だから逮捕された男が、海に投身した後、流れるメロディが、昭和の戦後という時代に、苦しみあがき死んだ人達に対する鎮魂歌に聴こえてくるのではなかろうか。 演歌歌手の石川さゆりさんが、原作者・水上勉さんと交流もあり、同名の歌を歌謡浪曲のような形で歌い演じていて、これはこれで味わい深いものがあった。
sic
4.5
モノクロならではの〈迫真の演出〉〈俳優陣の気迫の演技〉で、3時間の長丁場を苦にさせない展開、編集、この時代の〈監督、俳優だからこそ〉実現できた力作、三国連太郎、伴淳三郎、左幸子の熱演、後半、事件の橋渡し役エリート刑事高倉健の競演で予想以上の出来!! 本作は〈ベテラン刑事の視点〉犯人と関係のある〈女性の視点〉そして終盤〈犯人の視点〉で〈何故、殺害したか!?〉が描かれるドラマと〈ベテラン刑事が追った事件〉10年後〈新たに起こった殺人〉が繋がる犯罪ものの面白さ〈ふたつの要素が損なうことなく見事に融合〉された演出、編集が冴える 欠点とまでは言わないが〈アバウトな時代〉なのか、台風上陸前まで〈連絡船、機関車が動いている〉または〈犯人の残したもの〉も自供の材料とはいえ疑問 最後〈罪の償い〉それとも〈あがき〉なのか唐突なラストが強く印象に残った
しじらみ
3.5
回転するイメージや直線のイメージを全てかき混ぜる吹き荒れる台風の壮絶さ。その記憶が回る扇風機、揺れるカーテンでほんのり呼び起こされる取調室。高倉健が操作結果を報告する際、画面に映る扇風機は2つになる。 何より嬉しいのは、三國 連太郎と左幸子との出会いのシーン。こういう切り返しが見たくて映画を見ている。 まあ、ラスト1時間はあんま面白くないし、ネガポジ反転のポイントももう少し絞って良かったんじゃないかと思う。
dreamer
5.0
この映画「飢餓海峡」は、映像実験もあり、力量観あふれる運命劇で、壮大なスケールの人間ドラマの秀作だ。 水上勉の同名小説を、鈴木尚之がシナリオ化し、内田吐夢監督が映画化したものだが、内田吐夢監督は、その持てる力をフルに発揮し、16ミリフィルムを拡大して、実感を強調するなどの映像的な実験も試みて、力量観あふれる運命劇を作り上げている。 物語は、1946年、台風が青函海峡を通過中、一瞬の晴れ間を台風の通過と間違えたため、青函連絡船が転覆し、500人余りの人が死亡した"洞爺丸事件"から幕を開ける。 台風が吹き荒れる中、函館に近い岩内町では大火が発生し、質屋一家が殺害される。 犯人は、洞爺丸事件のごたごたに紛れて、内地へと逃亡したのではとみられた。 執拗に犯人を追う刑事を通して、物語は推理ドラマ風に展開していく。 そして、事件発生から犯人逮捕までには7年の歳月が流れる。 その間に、人間の在り様は大きく変わっていく。 その変わり様と変わらぬ人間の心を、内田吐夢監督はじっくりと凝視していく。 犯人と思しき男は、京都の舞鶴で事業家として成功している。 だが、名前は違っているし、犯行を実証するものもない。 どうやって、犯人を暴いていくのか-------。 そこがクライマックスとなる。 事件は、犯人が下北半島に上陸して一夜を共にした女の出現で、解決へと向かう。 女はその時、犯人から大金をもらったことに恩義を感じ、その時の礼を言おうとして、犯人に近づき殺される。 女の一途な純な心は、自らを守ろうとする男のエゴで消されていく。 のっぴきならないところに追い詰められていく男と女の関係を、内田吐夢監督はダイナミックに描いていく。 犯人は逮捕される。悪は憎むが、悪人の中にも人間の善なる心の一片を知りたいと、事件を追い続けてきた刑事に、犯人はその心情を吐露する。 犯人を演ずる三國連太郎の凄まじいまでの迫力を持った告白の熱演が展開される。 まさに日本映画史に残る、圧倒的な熱演に唸らされる。 執念の刑事を演ずる伴淳三郎もいぶし銀のような演技で、一世一代の好演だと思う。 そして、恩を忘れなかった哀しき娼婦役の左幸子も、したたかな演技を繰り広げており、芸達者たちの演技合戦も実に見ものだ。 また、伴淳三郎とコンビを組む、若き刑事に高倉健が扮しているが、東映で任侠の男を演じていた頃、健さんは自分の代表作はと問われ、この作品を挙げていたそうだ。 重量感たっぷり、見応えもたっぷりの、日本映画史に残る秀作だと思う。
松井
4.0
刑事の違和感に対する執念
アナキン
3.5
久しぶりのモノクロ。 話の軸の移り変わりがスムーズ。 3つに分けるとして3つ目が冗長かな?と思ったがオチを考えると丁寧にするのが良さそう。
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