Cries and Whispers
Viskningar Och Rop
1972 · Drama · Sweden
1h 31m



As Agnes slowly dies of cancer, her sisters are so deeply immersed in their own psychic pains that they can't offer her the support she needs. Maria is wracked with guilt at her husband's suicide, caused by his discovery of her extramarital affair. The self-loathing, suicidal Karin seems to regard her sister with revulsion. Only Anna, the deeply religious maid who lost her young child, seems able to offer Agnes solace and empathy.
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dreamer
5.0
イングマール・ベルイマン監督の「叫びとささやき」は、戦慄的な、衝撃的な、ほとんど完璧といっていい、芸術的な作品だと思います。 19世紀末、スウェーデンの田舎の邸宅で、癌を病み、死期迫る中年の次女(ハリエット・アンデルセン)と、それを見舞う冷淡な長女(イングリッド・チューリン)と多情な三女(リヴ・ウルマン)と、素朴な召使い(カリ・シルヴァン)。 この四人の女たちに、イングマール・ベルイマン監督は、まさに"女"の深奥を凝視し、抉り出します。 激痛に苦しみぬく次女の姿は、あまりの凄まじさで、正視に耐えません。そのうめきや絶叫は、死への恐怖だろうか、生への執着だろうか。 冷たい表情をくずさぬ長女は、二十歳も年上の外交官の夫と、五人の子供までもうけながら、性の悦びを知らず、知らないからこそ夫を憎み、自分が女であることを嫌悪するかのように、我と我が深部にガラスの破片を突き刺すのです。 そして、三女は医師と情事を持って、富裕な商人の夫を、嫉妬の自殺未遂に追いこんだこともあるのです。 未婚の次女も含めて、三姉妹が真の愛を知らないとすれば、豊満な健康体で、無償の愛で、瀕死の次女に仕えて、胸のぬくもりに病人をかき抱く、田舎女の召使いは、まるでボッティチェリの描く聖母像を思わせます。 この作品は、ドラマ風の物語性はなく、だが"演劇"的で、しかも、鮮烈な"映画"だと思います。 ベルイマン監督は、幼年の頃、魂の色は赤いと信じていたそうです。 その、血に似た深紅の色彩を、場面ごとの溶暗溶明に使っています。 赤い"魂"とは、女の性か生か、すなわち、エゴの象徴であろうか。 女の命が叫び、そしてささやくのです。 回想場面で、三人姉妹の美しい母(リヴ・ウルマンの二役)が登場しますが、ベルイマン監督はこの作品を「我が母に捧げる」と語っていて、母の胎内から生まれて、だが不可解な"女"というものを、四人の女たちの内に、冷徹に見据えるベルイマン監督。 その恐ろしいまでの残酷さに、だが厳しい美しさと崇高な感動があるのです。 ここまで"女"を描くベルイマン監督は、あたかも狂人に似て、彼の狂気の前にはひれ伏してしまいます。
あふろざむらい
4.0
すごい映画だった。 病気を患っている次女のもとに、長女と三女がやってきている。 次女の召使いのアンナもいる。 長女は世の中のすべてを拒絶している。 次女は愛を求めている。 三女は退屈し、刺激を求めている。 アンナは次女への忠誠を誓っている。 中盤、次女が亡くなる。 このシーンがすごい。 赤い部屋が途端に暗くなるのだ。どうやって撮っているのかわからないが、ふわっと暗くなる。 次女がなくなったことで、長女と三女はヒステリーのような状態になって、張り詰めた状態と、突然それが崩れた状態を繰り返す。 同じ家族であるが、誰もが信頼しあっていない。 ただアンナだけが、次女を愛していた。 愛とはなにかということを、シンプルかつ徹底的に描いた作品。
アリちゃんパパ
4.0
貴族の三姉妹を描いたベルイマン晩年の作品です。 高校生の時に観たので良く分からなかったというのが本当のところです。晩年を迎えた今観れば少しは理解できるかも知れませんが。 それでも赤を基調にした大胆な色使いや端正な映像の美しさに驚嘆し、「映画は芸術なのだ」ということを学ぶことができました。映画の勉強を始めたばかりの私にとって印象に残る作品です。
ざべす
5.0
なんという蜜月。 息苦しいけど、満足で濃密な時間を過ごすことができました。 まだ『仮面 ペルソナ』しか観れてなかったけど、イングマール・ベルイマンと相性良いと思ってたんだ! 人間の外と内を欲望を交えて提示する今作ですが、 やっぱり演劇っぽいなぁ。 赤い部屋で生活していたり、ガラスをあそこに刺してからの挙動がリアル寄りより演出寄りになっていたり… 「ここはこう読んでほしいんだな」って意図が汲みやすい上 にアーティスティックで良いと思います! 最後の次女の穏やかな日記の朗読も、「悲しいけど幸せだったのか…」と美しい映像に浸っていたけど 「赤色」を思い出して、「あれっ違うぞ。赤色で連想されるのは“情熱”や“欲望”や“色情”…ということは日記は◯◯…?」 と、裏や表を想像して繋ぎ合わせ、こうではないかと予想するのが楽しかったです。 あっ あとは召使いを聖母として見る方が多かったのですが、 あの人こわくないですか??もちろん優しいとは思いますけど、異物に見える。(“聖母”だから、人間味がないところに違和感を感じるのだろうか?)
Taul
5.0
『叫びとささやき』(1973)初鑑賞。何て呪われたような赤だろう。その独特の映像美溢れる邸宅で繰り広げられる三姉妹と召使の秘話。ベルイマンは堅苦しいテーマや台詞を排除しシーンや役者をいかす演出に終始。見方を観客に委ね、ホラーであり美しくもある、まさに映画の最高の状態に。言葉を失う芸術。
HRK
5.0
オールタイムベスト。良家の次女の死を看取る三人の女性の心理と互いの愛憎を描く。 赤色に彩られた不安な気持ちにさせられる画面が印象的。キツい色使いが違和感を催させながらも、人物の衣装に見られる白色などで美しくまとめあげられている。 彼女たちの心理を描くため、違和感を持つように促す演出が多くとられている。例えば、長女と夫の食事中にワイングラスが軽く倒れただけで割れる(大きさからして考えられないほどグラスが脆い)場面がある。割れることは当然結婚生活が危機的な状況にあることに連なる。また、無言が続く食事の場面において、それは沈黙を不自然に破る音であり、中年に至ってなおぎこちない結婚生活であることが示されている。 次女の死を迎えるという本筋とは別に、三人の女性にそれぞれパートが割り当てられ、回想が虚実交えて描かれる。中には、次女が蘇るという虚構としかとれない場面も挿入されている。また、例えば、長女の回想の中には彼女がワイングラスの破片で自らを傷つけるという場面が用意されているが、これも現実に起こったことととらなくても良さそうである。この場面は、先に触れたワイングラスが倒れ中のワインが溢れる場面に連続するが、この並びはワイングラスの破片と血を思い出させる。ワイングラスが割れたことが現実には起こり得ないことだとすると、自らを傷つける場面も現実に起こったことととると不都合だと思われる。なお、この場面は後にミヒャエル・ハネケが『ピアニスト』の中でオマージュを捧げているが、その際には現実の行為として描かれている。 ベルイマンで女性だけが登場する作品といえば『仮面/ペルソナ』も有名だ。こちらも私にとってはオールタイムベストに加えたいくらいに好きな映画だが、本作とはラストが対照的でちょっと面白い。叶わなかった愛の舞台であった屋敷を出て自分一人の生活に戻って行くのに対し、本作ではこの家のメイドは屋敷にとどまる。今は亡き次女の日記を紐解き、在りし日の幸福に想いを馳せる。そして、安息のうちに映画は終わる。果たしてどちらの方が幸せな終わらせ方だろうか。
しじらみ
2.0
顔面映画。それはいいんだけど、パンしてギュインとズームアップ!が2回続いた時に一気に萎えてしまった。 今のところベルイマンワースト。下品な映画だと思う。照明以外は。本作で重要な色は赤じゃなくて黒ですね。時間の経過と共に画面を支配していく黒々とした黒は良かった。
Sae Darcy
4.0
愛に飢えた人は、人を愛せない。 長女と三女はなんとも疑り深く邪心に溢れいてる。対してアンナは自分の子でもないのに誰よりも次女を大切にし、次女は亡くなった後も家族を心配するような愛情を持つ。 この対比の裏に、長女も三女も愛されず満たされずの様子が描かれていて、こんなに裕福でも(それが1つの理由かもしれないけど)人生をただ生きることへの苦悩がありそれ故に他に心を開くことができなくなっているのがわかる。 次女は病気がちだったから幸か不幸か外界との接触がなくアンナとの親密で本物の関係を築くことができたのかなと思った。 次女が亡くなったときの神父さんの言葉、「何のために生きてるのか」。そんなこと思春期の時期だけに考えてしまうことなのかと思っていたけどそんなことないね。今もずっと考えていまう、永遠の謎。 アンナがベッドに入って寝かしつけてあげるシーンにあまりに感動して心がくしゃくしゃになった。優しい人に幸がある世の中になりますように。 ヨーロッパ映画は独特なあの静けさと暗さが苦手なのに、自分でも不思議、これは最後まで目が離せなかった。
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